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【ギュレッド】
「考えたコトはナイ?
 家に帰りたくナイ、ずっと外で遊んでいたいって思った事ガ」

【ギュレッド】
「今のキミも、きっとそう思ってるハズだヨ」

彼の言う通りだ。
この少年の言葉を完全に信じきっている訳じゃないけれど、俺は、彼に興味を抱いてる。

そして、思ってる。
このまま夜が明けなければいい、
ずっと祭りが終わらなければいいって――。

【ギュレッド】
「……やっぱりキミは、賢い人だネ」

少年の瞳が、にわかに赤い光を帯びた。

まるで上質の宝石のように、赤く、赤く。

そしてその光に共鳴するように、少年の掌が熱を帯びた。

これは、一体何なんだろう?
まるで日向に長時間置かれていた石のように、熱を帯びた何かが手の甲に触れている。

【ギュレッド】
「Welcome to Laughter Land.
  ……喜びの国へヨウコソ」

道化師の少年がそう囁いた瞬間、周囲の景色がグニャリと歪み始めた。
そして――。