ひんやりと冷たい夜の風が、

汗と唾液と欲望に濡れた俺の体を冷やしていく。
それに震えながら、俺は、ただ歩くしかなかった。
 

【青樺】

「許して・・・許して下さい・・・」

 

泣きながら、許しを請う俺の声など、誰も聞いてはいない。
 

【青樺】

「んっ・・・あっ・・・城の・・・中なら・・・んっ・・・なんでもしますから・・・」

 

糸を引かれる度に、胸から、雄から、痛みと甘い熱が湧き上がる。
許しを請う声に、濡れた喘ぎが混じり始めた。
 

【陳王高】

「そのまま大通りを往復するのじゃ。

 往復できたら、褒美にいかせてやろう」

 

【青樺】

「・・・そんな・・・あっ・・・やっ・・・許して・・・・・・」

 

糸を引かれるままに、ヨロヨロと歩くしかない俺を、

男たちがあざ笑いながら見ている。
歩く度、感じやすい場所が糸にこすれて、体がビクビクと震えてしまう。
後ろに埋め込まれたままのものも、歩く振動でゆれて、

中をこすり上げていた。
感じすぎて、脚が崩れそうになる。
 

【青樺】

「・・・あっ・・・はっ・・・待って・・・あぁ・・・」

 

足を止める俺に、糸を持っている男が、乱暴に糸を引く。
 

【蔀蝉示】

「早くしないと朝になるな。それとも、人がいる方がよいのか?」

 

あざ笑う蔀蝉示の声に、淫らな自分を思って、ゾクッと感じてしまった。
耐えられずに、縛られた雄から、濃い雫が飛び散る。
 

【青樺】

「・・・んっ・・・あっ・・・やっ・・・やっ・・・」

 

一歩歩く度にビクビクと震える体。
俺は、縛られて一気に解き放てない熱を、

何度も何度も吹き上げながら、歩き続ける。
そんな俺は、まさしく陳王高の玩具だった。