[ 881KB- MP3 ] 【青樺】 「膝までで、いいよ。それ以上脱ぐと、汚れるから」 実際、食堂の床はあまりきれいじゃなかった。 小さくうなずいた李琉舜は、覚悟さえ決めたら大胆に脱いでしまう。 あらわになった李琉舜のものは、すっかり熱くなっていた。 【青樺】 「そんなになってたんだ」 李琉舜の腰に手を回して、自分の方に引き寄せながら、耳元でささやく。 【李琉舜】 「・・・見ないでくれ」 恥ずかしいのか、耳の辺りまで赤くなっている。 【青樺】 「今さら、照れるなよ。さっきなんて、口でしてやったじゃないか」 さわさわと腰の辺りを撫で回しながら、耳元でささやき続ける。 【李琉舜】 「なっ・・・・・・」 焦って辺りを見回す李琉舜が、かわいかった。 だから、調子に乗って、さっき、李琉舜の寝室でしたことを、 あれこれささやいてやる。 【青樺】 「もしかして、思い出したら、ほしくなった?」 それが嫌なのか、あちこち撫で回している俺の手が嫌なのか、 李琉舜は、落ち着かなく身じろいでいた。 【李琉舜】 「やめっ・・・んっ・・・んんっ・・・」 こっそり手を伸ばして、触れてみると、李琉舜のものは、 布越しに触れていた時より、ずっと固くなっている。 感じやすい場所にじかに触れられた李琉舜は、 体を固くして、唇を噛みしめた。 それに気をよくして、二、三度こすり上げてから、パッと手を離す。 李琉舜の体から目に見えて力が抜けた。 【青樺】 「触ってないのに感じてたんだ? 濡れてる」 【李琉舜】 「なっ・・・・・・」 李琉舜の目の前で、パッと手を広げる。 その手は、確かに少し濡れていた。 うろたえた李琉舜が、俺から目をそらして、うつむいてしまう。 クスクス笑いながら、太ももの辺りに手を置いたら、 李琉舜はそれだけで、ビクッと震えた。 もともと感じやすい体をしていたけれど、人目を気にして、 いつもより敏感になっているみたいだ。 【青樺】 「あんまり動くと、誰かに気付かれるかもしれないぞ」 意地悪く笑って、腰のあたり撫で回しながら、 じっくりと李琉舜を観察する。 俺の眼差しと周囲のざわつきだけで、李琉舜が追いつめられていく。 トロリと濃い雫がにじんできた。 李琉舜は、体を固くして、それを見下ろしている。 【青樺】 「後悔してる? こっちを選んだこと」 【李琉舜】 「・・・知らない」 すねてしまったのか、李琉舜は、俺の問いに答えてくれなかった。 【青樺】 「俺に、触られてた方がよかった? こうやって」 【李琉舜】 「・・・うっ・・・んっ・・・」 噛みしめた唇から、甘い吐息が零れる。 それは、周囲のざわめきに飲み込まれて、消えていった。 けれど、李琉舜の体の熱は、決して消えない。 俺の手の中で、李琉舜のものが切なく震えていた。 だから、俺は、手を離した。 そんな俺を、李琉舜が黙ったまま、恨めしそうに見上げる。 ここまできたら、欲望を解き放たずに熱を冷ますのは、 簡単なことじゃない。 それに、熱を冷まさせてやる気もなかった。 熱くなっているそこをじっと見つめて、 時々、思い出したように寝室でのことを李琉舜の耳に吹き込む。 【李琉舜】 「んっ・・・青樺・・・」 困りきった眼差しが、いっそ終わらせてほしいと頼んでいる。 【青樺】 「何?」 けれど、俺は、李琉舜が触ってほしい所の代わりに、 赤く染まった耳に舌を這わせた。 【李琉舜】 「うっ・・・んっ・・・ひどい・・・」 とうとう李琉舜の口から、泣き言がもれた。 【青樺】 「だって、触られたくなかったんだろ?」 それでも意地悪に笑って、腰の辺りに指を這わせ続ける。 【李琉舜】 「んっ・・・もう・・・・・・」 切ない吐息をこぼして、潤んだ目が俺を見る。 俺は、じっと見つめ返した。 だけど、それだけ。 後は、ただ、焦らすように李琉舜の体を撫で回す。 【李琉舜】 「ひどい・・・んっ・・・うっ・・・」 あきらめたのか、李琉舜はゆらすように机に腰を押し付けた。 待ち望んだ刺激を受けて、震える李琉舜の体を抱き寄せる。 【李琉舜】 「あっ、青樺・・・見ないでくれ」 【青樺】 「見せてよ」 懇願めいたささやきを無視して、 机にこすりつけられて震えている李琉舜のものを、じっと見つめる。 【李琉舜】 「いやっ・・・んっ・・・んんっ・・・」 李琉舜は、唇を噛みしめて、苦しそうに眉を寄せながら、 なんとか熱を解き放とうと小さく腰をゆすり続ける。 【青樺】 「手伝ってほしい?」 耳元でささやきながら、ねっとりと舌を絡ませた瞬間。 【李琉舜】 「うっ・・・くっ・・・んんっ・・・」 俺の腕の中で、李琉舜の体が強張った。 噛み切りそうなほどきつく唇を噛みしめて、声を抑えている。 俺は、持ってきていた手拭を李琉舜のものにかぶせて、 そっと手で包み込んだ。 【李琉舜】 「うっ・・・あっ・・・」 細い悲鳴を上げると同時に、熱い欲望が手拭の中にあふれ出す。 |