「お待たせ。はい、貴沙烙の分」 「遅かったな。そんなに、その甘味屋は混んでいたのか?」 「ああ。すごい人気なんだ。貴沙烙も一緒に来ればよかったのに」 「そんな面倒なこと」 「何、言ってんだよ? お花見に来たっていう若い女の子ばっかりなんだからな」 「ほう」 「かわいい子もたくさんいたし」 「で?」 「貴沙烙は、かわいい子、好きだろ?」 「青樺。お前という奴は・・・」 「何だって?」 「いや、別に。それより、ほら、せっかくだ。食べろ」 「うっ・・・」 「せっかくだ。もっとおいしそうに食べろよ」 「だったら、いきなり口の中に突っ込むなよ」 「慣れてるだろ?」 「なっ・・・馬鹿!」 「照れるなよ。事実だろう?」 「そりゃ、事実だけど・・・あ、そう言うことじゃなくて・・・」 「耳まで赤くして、一体、何を想像したんだ?」 「何って・・・・・・」 「もしかして」 「な、なんだよ?」 「これのことだと思った?」 「あっ・・・貴沙烙・・・こんな所で・・・」 「答えは?」
続きは、4月23日発売の『帝国千戦記 千夜の夢』で……。
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